HIVEでブログを書くことで獲得できるAuthor Rewards(著者報酬)は、次の2つの通貨で受け取ることができます。
・HP(HIVE POWER)
・HBD(Hive Backed Dollars)
このうちHBDは米ドルペッグのステーブルコインで、Wallet内の取引所でHIVEとトレードしたり、送金したりできるほか、HBD Savings(貯蓄口座)機能を活用して殖やすことができます。
この記事では、HBD Savingsの利用方法を解説します。
HBD Savingsとは
HBD SavingsとはHBDの貯蓄用口座のことで、この口座にHBDを預け入れることで利息を得ることができます。
・APR 20.00% (2023年8月現在)
・利息は30日毎にClaim可能
HBDを利息で殖やせる半面、引き出しには3日間の待機期間が設けられている点には注意が必要です。
一旦SavingsにHBDを入れると、出金手続きをしたあと引き出されるまでに3日間待たなければなりません。
ただしHive.blogのFAQで「万が一あなたのアカウント情報が漏洩した場合のための特別なセキュリティ対策です」と説明されている通り、キーの流出等でアカウントが奪われた場合でもすぐに資産を抜かれる恐れがない点はメリットと言えるかもしれません。
HBD Savingsの使い方
HIVE WALLETやPeakDのWallet画面、EcencyのWallet画面などからHBD Savingsに入金することができます。
本記事では、PeakDのWallet画面を元に手順を説明します。
Wallet画面へ移動
画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、メニューを表示させます。メニューの上から4つ目、「Wallet」をクリックします。
HBDの残高を確認
HBDの残高表示部分まで画面をスクロールします。
HBD残高の下に「Hive Savings」という項目があり、HIVE・HBDともにSavingsを利用できることが分かります。
ただしHIVEの方はSavingsに入れたとしても利息はつかず、金銭面でのメリットはありません。
Claimボタンは30日経過するまで表示されません。
上記のスクリーンショットは私のWallet画面のものですが、既にHBD Savingsを利用しているため「Hive Savings」のHBDの欄に残高が表示されています。初めて利用する場合は残高「0」となっているはずです。
※スクリーンショットではAPRが20%となっていますが、2024年10月時点でのAPRは15%です。
しかし途中でSavings口座にHBDを追加することはできます。
「Transfer to Savings」をクリック
HBD残高の「SEND」ボタンをクリックし、中央の「Transfer to Savings」をクリックします。
金額を入力する
「Amount」の欄にSavingsに預け入れる金額を入力してください。今回、私は40HBDをSavingsに送ります。
「Memo」は任意です。金額を入力後、右下の「CONTINUE」ボタンを押します。
HIVE Keychainで承認する
HIVE Keychainが立ち上がり、承認を求められます。
預入金額に間違いがないことを確認後、「Confirm」ボタンをクリックします。
預入完了
これでSavings口座へのHBD預入は完了です。Walletを確認すると、上段のHBD残高が減り、下段のSavings口座のHBD残高が増えていることが分かります。
初回の預入であれば、30日後に利息をClaimできます。
なおこの例のように途中で資金を追加した場合でも、利息が付与されるまでのスケジュールは変わりません。
追加前と同様、前回のClaimから数えて30日後にClaimできます。
満期を迎えたら利息をClaimする
満期(30日間)を迎えると、「CLAIM NOW」というボタンが表示されます。
このボタンをクリックすることで、利息を受け取ることができます。
受け取った利息はSavings口座の元本に合算されるため、これを繰り返していくことで複利運用となります。
利息の5.521HBDがSavingsの残高に加わりました。次回はまた30日後にClaim可能となります。
まとめ
ブログ投稿で得たHBDは、Savingsアカウントを活用することで運用可能です。
Author Rewards(著者報酬)はブログを書き続けない限り入ってきません。
しかし、HBDの利息はSavings口座に預け入れておくだけでよく、不労所得といえます。
APRは15.00%(2024年10月時点)と高く、HIVEチェーン上で効率よく資産を増やすためのひとつの方法と考え、私自身は2022年秋からこの機能を使い始めました。
ただし、引き出しに3日間の待機期間がある点には注意が必要です。
またHBDはアルゴリズム型ステーブルコインであり、今までのところ概ね1HBD=1USDで安定してはいるものの、ディペッグ(価格の乖離)が起こらないとは限りません。
Savingsを利用する際は、これらの点にご注意ください。