今年の春、4年ほど続けてきたフードデリバリーの配達員をやめました。
私は2021年から、個人事業主としてフードデリバリーの配達員をしていました。でも、今回思い切って廃業届を出し、撤退することを決めました。
Uber Eats、menuなどのプラットフォームにはとても感謝しています。便利なサービスですし、今後も注文者としては利用を続けると思います。
が、もう配達することはないでしょう…
利益が少ない割に、諸々のリスクが高いと感じたためです。
需要低下による報酬減:パートの方が稼げる!
コロナ禍でフードデリバリーを始めた当初は、自宅の近所でも需要があり、アプリをONにすればすぐに注文が入りました。
単価も良く、総配達距離1km程度の案件でも、500円弱はもらえた記憶があります。
それが、コロナが明けてからは注文自体が少なくなり、自宅周辺ではほとんど稼げなくなってしまいました。需要のある地域まで移動してから稼働するのも、なかなか大変で…。
注文が入っても1件あたり300円台の案件が多く、待機時間も長くなり、ただサイクリングしているだけの時間が増えました😂
一昨年の秋にパートを始めたのですが、パート先は家の近所だし、出勤すればその時間分は確実に稼げるし、体力的にも配達より遥かに楽。
ずっと車道を走っているフードデリバリーと比較して、事故に遭う確率もかなり低い。雨風にさらされて風邪をひく可能性も低ければ、真夏日の配達で熱中症になることもないし…
もはや、諸々のリスクを冒してまで配達をする理由がなくなってしまったのでした。
道路交通法の改正
2024年11月に道路交通法が改正され、自転車の「ながらスマホ」に罰金が課されることになりました。2026年4月からは、「青切符」による取り締まりが導入されるとのことです。
スマートフォンなどを手で保持して、自転車に乗りながら通話する行為、画面を注視する行為が新たに禁止され、罰則の対象となりました。ただし、停止中の操作は対象外です。
警視庁ホームページ
私は自転車配達員で、自転車にスマホホルダーを取り付け、GoogleMapの音声案内に従って配達していました。
運転中の操作や画面の凝視はしないよう気をつけてはいたものの、この「スマホホルダーに取り付けたスマホを見る」ことが、違反になるのかどうかが調べてもハッキリしません。
操作の際は停止すれば良いですが、地図は常時表示させておきたいし… 知らない道を走る際、スマホ画面の地図を見ないようにすることは不可能です。
それが「ながらスマホ」に該当するのであれば、配達は続けられないと判断しました。
「居住用に限る」賃貸住宅での開業はダメ?
私は配達員を始める際、フードデリバリー業として開業届を出していました。
自宅を使って何かするわけじゃないしな… と思い、開業届の「事業所」欄は空欄にし、「納税地」欄に賃貸マンションの住所を記入しました。
しかし、最近ネットで「『居住用に限る』賃貸住宅では開業届を出してはいけない」という情報を見つけ、読み進めるうちに不安が募りました。
私が住んでいるのは賃貸マンションで、賃貸借契約書には「居住用に限る」と明記されています。
「事業所」欄を空欄にした場合、「納税地」(=自宅住所)が事業所とみなされるとのこと。そうなると、賃貸契約の「居住用に限る」条項に違反する可能性が…?
フードデリバリーに限らず、PCを使って在宅ワークをするような業種・職種でも同様らしいです。
でも世の個人事業主が皆、持ち家もしくは開業届の出せる特殊な賃貸、あるいはバーチャルオフィスを利用して開業しているとはとても思えません…
釈然としない思いでネットを探し回るも明確な答えはなく、トラブル事例も見つかりませんでした。
管理会社に確認すれば解決しますが、藪蛇になる可能性の方が高い。
結局、不透明なリスクを避けるため、廃業を選びました。
ありがとう!フードデリバリー
諸々のリスク・不透明さに耐えられず、今年で廃業することにしましたが、良い経験にはなったと思います。
私は大学卒業後30代前半まで会社員として働いていました。
が、31歳で転職して以降は何もかもがうまくいかず、退職するまでの数年間はもう本当に地獄に近かったです😂
詳しい話はnoteの方で書いていますが、転職先で強烈なモラハラ上司に遭遇した結果、その後何年にも渡って人と話すことが苦痛になってしまったのでした。
やることなすこと後出しで否定され続けていると、人間まともに喋れなくなるんですよ。
そして簡単な判断、単純な選択すらできなくなります。会社員をやめた後もこの感覚が抜けず、再び人と働くことが恐怖でした。
そんな中、「これならほとんど人と関わらなくてもいいし、できるかも!」と思って始めたフードデリバリー配達員。
知らない街に自転車で出て行って、ひとりで配達するという体験は、「怖くて判断できない」という私の精神状態を癒してくれたと思います。
(指示通り運ぶだけでしょ?と思われがちなフードデリバリーですが、1回の配達の中でも結構いろんな判断を迫られるんですよね)
時々起こるトラブルにもひとりで対応する力がついたし、良いリハビリになりました。
まとめ
フードデリバリーの魅力の一つは、登録が簡単で、すぐに始められる点。
Uber EatsやMenuでアカウントを作り、自転車とスマホさえあれば、誰でも配達員としてスタートできます。
しかし、実際に始めてみると、手取り足取り教えてくれる人は誰もいません。プラットフォームのガイドラインは基本的な流れを教えてくれるものの、細かいリスク管理は自分でしなければなりません。

この「自分で情報を集め、判断する」プロセスは、投資の世界でも同じなのかも。
そして、自分で抱えきれないリスクがある場合には、思い切って撤退することも大事ですね。不透明で、確信がもてない場合も同様に。
配達業は辞めましたが、リスク管理、情報収集、撤退のタイミングを学んだこの経験は、投資のマインドセットとしてこれからも活かせるはず、と思っています。